TREKNAO blog

TREKNAOのブログです。初期のイベント記録と、2019半ばまでのTwitterのログも放り込んでます。

◯にへそを付けた話〜フォトロゲの地図、改良に挑戦〜

フォトロゲでは、チェックポイント(競技中に回る場所)が地図上の◯で表されます。これはなぜ、◯なのでしょうか?ちょっと画像と地図が多めの記事です。
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まずは「チェックポイントの正しい位置を示す」

下記はフォトロゲ所沢の地図と、実際のチェックポイントの位置です。「◯1」と書いてあるのが、チェックポイント1。交差点の南側の角から飛行機を撮影、です。


より大きな地図で フォトロゲ所沢集合場所 を表示
◯の中のどこかを探し回る、と思っていたら間違い!◯の”中心”がチェックポイントの位置です。これは地図を作る側も、きちんと意識することが必要になります。

 フォトロゲであれば設置・撤収の手間が要らない分、運営の負担が小さい。だが実際には、チェックポイント設定において円の中心に行けば目指す被写体がすぐに分かるものでなければならないし、配布するチェックポイント一覧の写真も分かりやすいものでなければならないだろう。円を描く際にも細心の注意が必要で、例えば中心位置が道のどちら側にあるかなど正しく読み取れるようにしなければ、円に入ったはいいが円内で被写体を探し回ることになりかねない。
(引用:Navigation Games、四国に上陸!−みろくロゲイニング

1:25000の地図では、地図上の1mmは実際の25mにあたります。誤差はあっても、見回して分かる範囲であることが必要でしょう。って、意識していても、全部のチェックポイントを完璧にするのは結構難しい…(過去の失敗あれこれ。でもそれで、参加者が探しまわって1時間苦労して、見せたいところが見せれなかったり。失敗を重ねて勉強しましたー。)

矢印や吹き出しじゃだめなの?

それなら、なぜピンポイントで表せる矢印や吹き出しでなくて、◯なのでしょうか。それは、参加者の選ぶルートが多様なロゲイニングでは、チェックポイントの周囲を、できるだけ邪魔のない状態で見せたいから。よく見ると、数字の位置も参加者のとりそうなルートの邪魔にならないように、ひとつひとつ吟味したところに配置されています。

でも、◯の中心って…

でも、◯の中心って、慣れないとぱっと見ただけでは分かりづらいですよね。と思っていたら、2010年のロゲイニング世界選手権では、◯の中心に「点」が打ってありました。点、つ、つけていいのかー。ローカルルールだったかもしれませんが(でも世界選手権だよ)、私はこれはフォトロゲにも使えるかも、と密かに感心しておりました。

フォトロゲでは◯に中心点を入れることにします

というわけで、周りの人の評価も聞きつつ、ネタだけ1年間温めてきたのですが、今年2月の神田発東京ロゲイン、先日のフォトロゲ伊勢原では、◯の中心に「点」(命名:へそ)を入れた地図をお渡ししました。ちょっと試しに、ストリートビューで、仮想ロゲができます。東京ロゲなんかは市街地だから特に中心点があると、見やすいと思いました。

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より大きな地図で 東京ロゲの一部 を表示
本当に初めてのロゲイニングの方は違いに気づかなかったかもしれませんが、何度も参加している方はやはり気づいて下さって、なかなか好評でありました。というわけで、これからの「フォトロゲ」では、チェックポイントにへそをつけることにします。参加者により好みは分かれるかもしれませんが、ロゲイニングを始めたばかりの方には、この方が分かりやすいかと。運営する側も、目的地をはっきり意識できますしね。
最近は新しいイベントも増えてきました。他にも、地図の曖昧さや、フォトロゲ特有の「チェックポイントは撮影地点と撮影対象のどっち?」なんて課題もあったりします。TREKNAOでは、運営向けに、こうした方が参加者にもわかりやすくなるよーという情報も発信していく予定です。参加者の皆さんが、大会によって異なるルールで困らないように…。(でも、やっぱり間違っちゃったりしたら、ごめんなさい!)